人を笑わせるのは難しい

誰であったか、他人を怒らせることと悲しませることは大体誰にでもでき、他人を恐怖に陥れることは多くの人ができるが、他人を笑わせることができるのは容易ではない、という趣旨のことを言っていた。どこで読んだのか聞いたのかが思い出せない。中年になって覚えることと思い出すことに時間がかかってきたような。ネットで出典を探したが、発見に至っていない。

簡単ではないから、いろいろな方法で笑いを提供する職業が存在する。日本で言えばお笑い芸人や滑稽噺が得意な落語家、英語圏ではコメディアンたちが有名だろうか。名を馳せれば、幅広く認知され、莫大な収入もある。ただし浮き沈みが激しく、目指す人が多い中、長く継続して成功を収めるのは少数。いかに他人を笑わせるのが難しいのかは、プロも時としてすべることもあることが証明しているだろう。

話芸の技は書き言葉にも応用できるはず。特に文章の構成力の参考に。掴みが上手で、所々で擽りを入れて、最後に綺麗に下げることができる人は「凄いな」と感心するというか羨ましい。お笑い番組を観るだけで身に付けられればいいのだが、そうは問屋が卸さない。