鶏一羽£3

写真はかなり前のものだが、現在でも時々特価で安くなっている鶏。一羽で£3。現在のレートで£1は143.25円ほどなので、約430円。安いのは消費者として嬉しいが、本当にこんな値段で成り立つものなのか、疑問に思ってしまう。養鶏・食品処理・流通・小売と様々な段階を経て消費者のもとに。商売だから、それぞれに従事している人や企業は利益を上げる必要がある。個人的に一番気になるのは、生産者が生活できるほどの利益を上げているかどうか。そしてもし利益を上げているのであれば、なぜそんなに安く鶏を育てられるのか。

いつ、どこだったか覚えていないが、養鶏ほど常に変化しつづけている畜産業はないという内容のテレビ番組か動画を観た。鶏は交配による品種改良や飼料の向上などで、年々速く大きく成長している。牛や豚や羊などの他の食肉用の家畜と比べ、飼育期間が短い。鶏が生まれてから出荷されるまでは数週間。そのため、交配にしろ餌にしろ光や温度などの養鶏環境にしろ実験は行いやすく、成果も如実に。これからもいかに少ない餌と場所で速く大きくなるか、改良が進むだろう。

しかし£3は安すぎるような。一消費者として道義的に買うべきものなのか、迷ってしまうところ。結局安さに目が眩み、買ってしまうところ。でも安いのを良しとしても、一人暮らしなので鶏まるまる一羽買うと食べ切るのが結構大変。