倦怠感再び

最近このサイトを更新するたびに健康に関する文句を垂れている。ここ2ヶ月は散々な目に遭った。歯は折れ、花粉症が長引き、背中に痛みを覚えた。悪いことだけではなく朗報も。5日前の5月4日に新型コロナウイルス感染症の1回目をワクチンを接種した。ワクチンについては別途冗長な記事を書くつもりだし、副反応ではないと思うが、再び何事にも興味がない日々を過ごしていることに、我ながら危機感を抱きはじめた。昨年末から今年2月まで続いた疲労というか倦怠感に似ている。

「今日は何をしたのか」

と尋ねられたら

「何もしていない⋯⋯」

としか答えられない日もある。生産的なことをしても自己評価で低い点数を付ける人も中にはいるだろうが、私の場合は本当に何もない。こんな薄っぺらい記事を認めるだけで重労働に感じてしまう。

何かおかしい。仕事など本当に集中しないといけないときはできるのだが、スポーツや政治など以前は興味があった分野のニュースを読まなくなった。先日英国でスコットランドとウェールズの議会選挙とイングランドの地方選挙があった。以前なら多くのニュース記事や分析を精読したものだが、今は選挙結果と短い分析に目を通しただけ。考えるのが億劫だし、考えたところでどうにかなるわけでもない。ここ数年英国の欧州連合離脱と米国のトランプ大統領政権関連のニュースで、あまりにも神経を磨り減らしたせいかもしれないし、新型コロナウイルス感染症が終息するまでは何もかも宙ぶらりんのような気がする。

本も何やらだらだらと読んでいる。働きすぎているわけでも動きすぎているわけでもなく、家で過ごす時間が依然として大半で、空いている時間はたくさんあるはずなのに、いつの間にか一日が終わっている。英国で新型コロナウイルス感染症が蔓延しはじめてて1年以上経過し、いくら在宅の仕事が中心で家にいることに慣れていても、どこにも行かずほぼ誰とも会えない状態を自覚している以上に厭うようになっただろうか。いつもなら心が弾む若葉の季節だが、瑞々しい緑さえ鬱陶しく思えてしまうので重症なのかもしれない。

仕事や家事以外行っているのは、せいぜい小鳥の観察くらい。

動物の擬人化はあまり好きではないが、餌台に来るヨーロッパコマドリに

「なぜ何もしていないのか」

「なぜ写真ばっかり撮っているのか」

と問い詰められているような⋯⋯。

ぐだぐだ腐っているのはどう考えても身体にも心にも良くないので、もし他に何もすることがないのなら、このサイトを精力的に更新しようか。何もせずにぼうっと過ごすよりは有意義だろう。こんなことを書くのは何回目だろうか。今回も恐らくやるやる詐欺に終わるだろうが、溜まりに溜まった写真を載せよう。毎日多くの小鳥の写真を撮っているので、未編集未掲載の画像が増える一方。でもこの家にいる時間が長い期間にやらなければ、いつまで経ってもフォルダーに放置したまま。