平和な世界で暮らしたい

年々世の中は悪くなる一方⋯⋯などという悲観的な考えは持たないほうが良いだろうが、ニュースを追っていると、どうしてもこの先人類は大丈夫なのかと心配になることが多い。特に英国の欧州連合離脱とドナルド・トランプ氏が米国大統領選挙で勝った2016年以降。政治だけではなく、ここ数年は新型コロナウイルス感染症が蔓延したし、地球温暖化も進んでいて、自然災害もより頻繁そしてより深刻になっているような。一人の人間がいかに非力であることを見せつけられたような気分になる。

熱心にニュースを観たり新聞記事を読むことも少なくなった。そして何より Twitter を使わなくなった。世界情勢を知ったところで何ができるか。何もできない。それなら知らない中でのうのうと暮らしたほうが気楽。しかし無知の世界に籠もるわけにもいかない。

新型コロナウイルス感染症の終わりが見えるかと思ったら、ロシアがウクライナを侵攻。ロシアが未だにウクライナ領土の広域を占領していて、戦争が続いている。スーダンも今年4月以来深刻な内戦状態にあり、7月のニジェールのクーデターはどのような結果を生むのだろうか。

最近だと9月19日に始まったアゼルバイジャンの軍事行動により、ナゴルノ・カラバフのアルメニア人の実質的な「民族浄化」があった。もっと大きなニュースになるかと思っていたが、あまり大きく取り上げられなかった。2020年の第2次ナゴルノ・カラバフ戦争もあまりニュースになっていなかったので、驚くことではないかもしれない。

10月7日の土曜日、何気なく起きてコーヒーを飲んで、一応ニュースを確認したら⋯⋯ハマスがイスラエルに大量のロケット弾を撃ち込み、戦闘員をイスラエルに侵入させて、無差別に人を殺害していた。それから1週間、イスラエルとガザ地区の死者数は毎日上がり、これからガザ地区で市街戦が予想されていて、多くの人命が失われるだろう。

こんな時代に寝ぼけたことを言っているのかと自分でも思うが、とにかく平和な世界でのんびり暮らしたい。