スーパーマーケット・ハイパーマーケット・酒クルーズ

Supermarket, hypermarket, booze cruise

ロンドンの中華街にあるスーパーマーケットの看板には「超級市場」と書かれている。なるほど、単なる「マーケット」=「市場」ではなく「スーパー (super)」=「超級」ということなのだろう。スーパーでさえ「特大の」という意味があるが、その上に「ハイパー (hyper)」がある。つまり「超特大の」と訳すことができるだろうか。

フランスには「スーパーマーケット」の supermarché を超える大きい hypermarché というものがある。フランスの国立統計経済研究所 (Institut national de la statistique et des études économiques) によると supermarché と hypermarché の違いは、売場面積の大きさ。2500平方メートルあるいはそれ以上の売場面積があるのが hypermarché で、400〜2500平方メートルが supermarché だという。英語でも hypermarket は辞書に載っているが、あまり使われることはない。少なくとも英国内で、売場面積が2500平方メートル以上あるだろう「大きなスーパー」は、多分単に large supermarket と呼ばれるだろう。しかし、フランスにある hypermarché は英語でも hypermarket と呼ばれる。

英国よりもフランスの方が、為替レートそして税制の差もあって、物価が安いので、車でフランスに行って買い物をする英国人が結構存在する。目当てはワインなど酒類。もちろん頻繁に行くのではなく、多くの場合は年に一度あるいは二度あるかないかという感覚。英仏海峡のフランス側の玄関口となるカレーには、英国人を主な客層とする hypermarché が何軒もある。英仏海峡トンネル完成前にも、フェリーに乗って大量の酒を買い付けたことから booze cruise と俗に言われている。直訳すれば「酒クルーズ」ということ。今は車を船以外にもトンネルを走る電車に乗せることもできるが、未だに booze cruise と呼ばれている。なお、この booze は口語であって、時と場合によっては、あまり品の良い言葉ではないので、利用するには注意を要する単語。