異常気象

今年の天気は異常と呼ぶべきだろうか、極端なような気がする。今日、パリ・セーヌ河が氾濫して、ルーヴルやオルセー美術館は収蔵品を避難しなければならかったという。またドイツ南部で洪水による死者・行方不明者が出ている。そういえば、去年の暮、大雨が降ってイングランド北部で広域が冠水した。

気候変動の一端だろうし、これからもこのような極端な気象現象が、ヨーロッパのみならず世界中でより頻繁に起こるだろうか。英国では、ここ数年間に「数十年に一度・百年に一度」と想定されていた大雨や暴風や高潮などの気象現象が続けて起きていて、その都度の被害額も大きい。今後、ヨーロッパで洪水がもっと頻繁に、そして大規模で起こるようになるとすれば、どのような対策を講ずるべきだろうか。例えば、人口が集中している地帯が冠水しないように、農地・牧草地が氾濫時に十分な緩衝空間となるような治水計画や、都市部を避けるバイパス水路などの整備が必要となるかもしれない。治水事業はどのようなリスクを前提として、どのくらいの予算を投入すべきなのか、これから更に変わる気候を視野に入れた長期的な対策が必要になるはず。自然災害のリスクを完全に無くすことはできないし、予算も無限ではないので、現実的に「どれだけ被害を少なくすることを目指すのか」というのは、「どこまでの被害なら許容するのか」ということでもある。行政も住民も厳しい選択を迫られるかもしれない。

さて、ここ数日ロンドンでは大雨はなく、小雨か曇でやけに肌寒い。夜はもう6月だというのに暖房のスイッチを入れようかとも思ったほど。どうも寒いので、冬用の掛布団を引っ張りだしてきた。それでも日曜日には、今日より10度も日中最高気温が上がり、夏らしい天気となりそう。天気は気紛れだ。