世代交代:若手からベテランへ

米国で大統領選挙の投票が行われている。トランプ氏が勝つとは思えないが、数カ月前にあった英国の国民投票でEU離脱ということになるとは予想していなかったので、もう何が起きても驚かないつもり。

一つ確実なのは、今回の米国大統領選挙は世代交代であること。それも若い世代が取って代わる「若返り」ではなく、若手からベテランへのバトンタッチとなっている。オバマ大統領は現在55歳。トランプ氏は70歳で、クリントン氏は69歳。これは米国に限られたことではない。最近首相の交代があった英国でも、前首相キャメロン氏は50歳で、現首相メイ氏は60歳。来年行われるフランス大統領選挙で現在最有力候補とも言われているジュペ氏は71歳で、現職のオランド氏は62歳。有権者は若さよりも経験を求めているのかもしれない。

その一方、カナダ・トルドー首相やイタリア・レンツィ首相やギリシャ・ツィプラス首相など、40歳代の若い首脳もいるので、全世界で同じことが起きているわけではない。イタリアやギリシャの場合、2008年以降の経済危機の時期、まずベテラン政治家が危機を乗り越えようとして、成功しなかったため、若い世代に期待を寄せているという見方もできるだろうか。

さっと思いつかないのが、このような場合に用いることのできる「若返り」の対義語。どうも「老化」では「退化」という意味合いがあって、相応しくない。

さて、次期米国大統領はクリントン氏だろうか、トランプ氏だろうか。あまり夜更しはしたくないので、できるだけ早い段階で「当確」報道があればいいのだが⋯⋯。