新元号

5月1日に施行される新元号「令和」が発表されたが、やや驚いた。漢字「令」と読み方の「れい」ともに意外。

「令」には「よい、めでたい」という意味があるが、多くの場合は「命ずる」や「掟」と理解されるだろう。「律令」の「令」にも通ずる。「よい」和なのか、律令の令を広く捉えて和を「社会の基本」とするのか、いろいろと解釈できるしされるだろうが、堅いというか誰からかは知らないが命ぜられていると思う人がいてもおかしくない。

個人的には漢字よりも読み方のほうに驚いた。「れい」には零・冷・隷・霊とめでたくない否定的な意味を持つ漢字の読みが共通するため。そのためか、どうも「れい」には冷たい響きがあるように感じてしまう。

どんな元号に決定したとしても自明のごとく親しむまで時間がかかるだろう、特に頭が固くなった昭和生まれの中年男である私は。

元号は時代を表すことになる。その時代の中身は人の努力による。人智尽くして令和が長く良く平和で豊かな時代を表すことになりますように。