英国:デフレの可能性

2011年12月15日

経済の専門家の意見はどうやら二分しているようで、英国には持続するインフレの可能性もあれば、デフレの可能性もあるらしい。つまり、次にどのようなことが起きるのか、全く予想できないとうのが、本音だろうか。どちらにしろ、いいニュースではない。新聞を読めば、失業者数は増加中で、街に行けば、クリスマス商戦のはずなのに早々と大幅な値引きが行われている。今はスタグフレーション気味で、食品や燃料などの生活に必要なモノの値段が上がっているが、経済成長はないという状態。来年はオリンピックがあるが、そのあと英国はどうなるのだろうか。

インフレよりデフレの方がたちが悪い。一度デフレの悪循環に入ってしまうと、その状態から脱出するのは難しい。そしてデフレに有効な対策はあまりない。特に今のように、政策金利がすでに低い水準にあって、量的緩和もすでに行っていて、財政赤字の縮小が必要とされている緊縮財政下では、国や政府や中央銀行にできることは限られている。非ユーロ圏なので、例えば実質的に英ポンドを切り下げることもできるだろうが、物品の貿易赤字が大きく、食料品など多くの生活必需品を輸入に頼る英国にしてみれば、一般家庭の生活費が上がるだけという結果になりかねない。現在、銀行間取引金利が再び上昇していて、信用収縮・貸し渋りが懸念されているので、年始に急速な景気悪化およびデフレの可能性もあるだろうか。

最悪の事態は、生活必需品のインフレ、経済全体のデフレ。そうなってもおかしくない雰囲気が漂う。