英国生活日記

スーパーとPB商品

日本のスーパーなどでもPB商品が売られるようになってきたらしい。英国英語では、PBのことを own brand と呼んでいるが、北米や豪州では呼び名が違うという。さて、英国では結構前からあったような気がするが、それでも本当に目立つようになったのは、ここ数年だろうか。トイレットペーパーや洗剤から食品までありとあらゆる品のPBが存在する。

そして、最近の傾向として、PB内での差別化があげられる。これまでPBはブランド商品と比べて「安い」ということを謳い文句にしていたが、ここ最近は「高級」PBが増えてきた。中には、PBなのに、まるで自社とは関係ないようなブランド名を使っていることも。例えば、写真にある「チキンカツカレー」は、英国スーパー最大手の Tesco のPB商品だが、ブランド名として The City Kitchen が利用されている。販売期限間際で値引きとなっていたのだが、通常の販売価格は£4.15と、電子レンジで温めるレトルト食品としては安くはない。無添加食品で、レトルト食品の定番であるカレーやラザニアとも違い、包装にも高級感を漂わせている。多くのスーパーでは、安いPBは下の方に置かれ、高級PBは他のブランド商品の隣に置かれている。値段も高級PBはブランド商品とほぼ同じ、ときとしてブランド商品よりも高いので、結構利益になっているのではと考えてしまう。

スーパーによる小売の寡占化が進めば、これからブランド商品は、どのようにして差別化を図るのかが課題となるだろうか。