ギリシャ総選挙・フランス国民議会選挙

2012年6月17日

ニュース報道によると、開票率約60%の時点で、ユーロ残留のためにEU・ECB・IMFのトロイカとの合意履行と緊縮財政を掲げた新民主主義党が、急進左翼進歩連合をおさえて第1党となる見通し。全ギリシャ社会主義運動は3位につけ、この2党で過半数となり、今後安定した政権の発足となるか注目される。少なくとも、急進左翼進歩連合の勝利による、合意破棄そしてユーロ脱落という可能性はなさそうだ。しかし、政権樹立となるか、駆け引きが続くだろう。そして、新民主主義党のサマラス党首は、はトロイカとの合意に関して再交渉すると表明しているので、ギリシャ内、そしてギリシャと国際機関やEUとの軋轢もありそうだ。ギリシャの危機克服の第一歩となるだろうか。

また、フランスでは下院の国民議会選挙の第2回投票が行われて、社会党が約300選挙区にて勝利すると予想され、総議席数577の国民議会にて、単独過半数を確保する模様。オランド大統領にとって朗報で、今後ヨーロッパでの緊縮財政に加えて、財政出動策を主張する土台となるだろうか。