2020年東京五輪開催決定

東京の2020年五輪開催が決まった。

無用なお祭り騒ぎという意見もあるかもしれないが、五輪開催は東京という都市にとっても、日本という国にとっても、良いことだと思う。これは身近だった昨年2012年ロンドン大会の印象に基づく意見。有形無形の「遺産」ことレガシーを追求したロンドン五輪は、英国と英国民にとって、自国と自分たちを見つめなおす機会となった。もちろん、1年しか経っていないときに評価することには無理があるし、ロンドン中心の見方で、大袈裟かもしれないが、ロンドン五輪を通して英国人はこれまでとは違う新たな自己像を見出したようにも思える。

東日本大震災からの「復興」は、東京五輪のテーマの一つだろうが、それ以上に東京という都市、日本という国、そして日本人という人々にとって、2020年は節目の年となるだろう。これは1964年大会と重なるかもしれない。これから7年間、競技場などのいわば箱物の整備に問題はないだろうが、福島第一原発に関連する不安はつきまとうだろう。どのようにこの不安を払拭できるかが大きな課題だ。