中国と食の安全|ChinaTrace 信頼を取り戻せるか

2008年10月31日

毎日のようにメラミンに汚染された中国製の食品が新たに見つかっている。中国当局がいくら躍起になって検査しても、日々汚染された製品が増えてきて対策が追いつかず、消費者の間に不安と不信が広がっている。粉ミルクに始まり中国産の肉・卵・乳製品すべてが危険そうだ。

生死に直結する食料品の安全性の信用は非常に大事。消費者は生産・加工・輸入・販売まで各過程に携わる人と企業が、安全な食を供することを期待し信用している。しかし最近その信用が揺らいでいる。もし企業も当局も信頼できないとなれば大変なこと。たとえ信頼できないからといって、自分で田畑を耕し、鶏や乳牛を飼い、食糧すべてを確保することは無理な話。

そこで有意義となるのが、食品の安全性を保証する第三者機関。中国でノルウェー・TraceTracker社と山東省標準化院が共同で ChinaTrace を設立する計画がある。生産から加工まで、食品に「パスポート」を発行し誰がどこで何をしたかがわかるようになり、透明性が確立されるという。

消費者の健康を害してでも利益重視という一部生産者・加工者を排除し、失われた信頼を取り戻すことができるかどうか、 ChinaTrace の目がいかに光っているかにもよるだろう。