イラン・欧州:関係悪化

2011年12月2日

欧州とイランの関係が悪化している。在テヘラン英国大使館が襲撃されたため、英国は在ロンドンのイラン大使館のイラン人職員全員の国外退去を要求。英国に追随する形で、独仏伊など欧州各国も駐イラン大使を召還したり、大使館閉鎖などを検討している。経済制裁も更に強化されるだろう。

イラン国内の軍事施設や核施設が存在しているといわれる場所で、最近、爆発が起きている。実際に何が起きたのか不明な点が多く、色々な臆測を呼んでいる。取り沙汰されているのは例えばイスラエルの関与。ここ数年、イスラエルはイランを脅威と見ていて、イランのミサイルおよび核開発を遅らせることは、安全保障上重要な課題と考えているようなので、その可能性はあるだろう。イスラエル、そして欧米にとっては、時間との戦いなのかもしれない。イランがイスラエルを射程内にする核ミサイルを保有するとなれば、中東情勢は根本的に変わる。

欧州にとっては景気が一番の問題だが、中近東から目を離すことはできない立場。イランとの外交関係の悪化は避けられいが、核開発問題解決の糸口もなく、制裁も欧州各国で足並みを揃えることができるのか、また制裁が有効な手段なのかという疑問も残り、何か重苦しい雰囲気が漂う。