リビア空爆

2011年3月20日

国連安保理決議第1973号が承認され、リビア・カダフィ大佐の軍や軍事設備に対する空爆が始まった。英仏が戦闘機を出撃させ、米国は巡航ミサイルで攻撃に参加している。これまでオバマ大統領は介入にはやや懐疑的で、英・キャメロン首相と仏・サルコジ大統領が音頭を取った。

表向きはベンガジなど反政府勢力地域の一般市民の保護と即時かつ完全な停戦だが、やはり米英仏が目指すところはカダフィ政権の崩壊だろう。そのためには飛行禁止区域設定のために必要とされる攻撃を加え、また現在反政府勢力近くにあるカダフィ政権派の軍と設備の徹底的に叩くだろう。

もしこの大々的な攻撃でカダフィ政権の内部からの崩壊を誘発できれば良し、そうでなくてもカダフィ政権派と反政府勢力の軍事力の差を逆転に導き、内戦でカダフィ政権の敗退に導ければ良しということのようだ。さて、空爆で短期間にカダフィ政権崩壊という目的は達成できるだろうか。