2012年米大統領選挙

次期大統領はオバマ氏それともロムニー氏?

2012年11月6日

米国では今日、大統領選挙の投票が行われている。すでに多くの有権者が不在者投票を済ませているし、投票所によっては長蛇の列ができているらしい。これまでの世論調査によるかぎり、オバマ大統領がやや優勢の模様。これは、米国全国的にみた支持率では、オバマ大統領とロムニー氏は同率ないし僅差だが、当選するに必要な選挙人(州)という面では、オバマ大統領がロムニー氏を上回ると予想されているため。各州には上院2議員+下院議員数の選挙人数がいて、一部の例外を除き、州で最も多く得票した候補が、その州の選挙人全員の票を得る制度となっている。多くの州は民主党ないし共和党の地盤のような場所で、選挙戦らしい選挙戦はなく、どの候補が次期米国大統領となるか実質的に決めるのは、ニューハンプシャー州、ウィスコンシン州、アイオワ州、ノースカロライナ州、コロラド州、ネヴァダ州、フロリダ州、ヴァージニア州、そして最大の激戦区オハイオ州の有権者と言ってよいだろう。ロムニー氏にとって、選挙人270人を確保するには、これらの州の多くでオバマ大統領に勝利しなければないので、ハードルは高い。

さてどのような結果となるだろうか。世論調査通りのオバマ大統領再選だろうか、それともロムニー氏の勝利となるだろうか。そして僅差で決着がつくだろうか、それとも大差がつくだろうか。本当に蓋を開けてみないかぎり分からない。例えばヴァージニア州とニューハンプシャー州でオバマ大統領がロムニー氏の得票を上回れば、オバマ大統領再選がほぼ確実となるだろう。一方、ロムニー氏がフロリダ州、ヴァージニア州そしてオハイオ州でオバマ大統領の得票を上回れば、結果はコロラド州の選挙結果によるかもしれない。米国東部時間と英国時間の時差は5時間、例えば米国東部時間午後7時は英国時間真夜中だが、今晩はかなりの夜更かしで、選挙結果をテレビやインターネットで観ることになりそうだ。