2012年米大統領選挙

オバマ大統領再選

2012年11月8日

英国時間2012年11月7日午前4時過ぎ、つまり米国東部時間11月6日午後11時過ぎに、テレビ局や新聞がオバマ大統領当確と次々に報道した。選挙結果は、ほぼ世論調査の結果通りだった。かなりもつれるかとも思われたが、開票が進むにつれて、ロムニー氏にとって当選への道がだんだん険しくなり、オハイオ州でオバマ大統領勝利が確実となった時点で、オバマ大統領再選が決まった。

結構早い時点で、例えばノースカロライナ州で苦戦していたのは、ロムニー氏にとっては予想外だったのではないだろうか。ロムニー氏は、ノースカロライナ州以外にも、大票田フロリダ州とヴァージニア州、そしてオハイオ州で勝利し、その上選挙人4名を確保する必要があった。結局、ロムニー氏はノースカロライナ州で勝利、ヴァージニア州では負けて、フロリダ州の選挙結果は未だに不明となっている。2000年の大統領選挙とは違い、フロリダ州は大統領選挙の結果を左右するという事態にはならなかった。

しかし、下院では共和党が過半数を占め、上院の改選議席では多く民主党議員が当選したので、大統領・民主党、下院・共和党、上院・民主党という構図に変化はなく、再選されたとはいえ、オバマ大統領にとって、政権運営は容易ではないだろう。共和党は大統領との協力を拒否しつづけるのか、それとも協力関係を築くのか、注目されるところ。