衆議院解散

2009年7月13日

東京都議選の結果を受け、麻生首相が衆議院の解散を決断した模様。BBC 海外版ウェブサイトでも一時トップニュースとなっていたほど。

麻生首相の決断に自民党内で反発が出ているという。都議選の結果(ブログ記事『東京都議選 | 自民党の惨敗』)を見て、「選挙を遅らせたい」と思う議員がいてもおかしくない。ただ任期満了が迫っているため、首相に選択肢はあまりないし、総裁という首を挿げ替えても現政権の与党の自民党と公明党の支持率が浮揚するとも思えない。

これから1ヶ月あまりで自民党が民主党を追い越すほどの支持を得るのは、おそらく無理だろうから、どれだけ「良い負け方」をするかが重要となる。ここでの「良い負け方」とは、表向きは強気だが、選挙戦の主眼を守ることのできる選挙区に絞り、できるだけ議席の損失を食い止めることにある。自民党の観点からすれば、民主党単独過半数を阻止することが最重要事項。そして選挙後、新しい党執行部を速やかに選出して、政府に挑み、次期総選挙での捲土重来を期すことにある。

新総裁で総選挙に臨んだとしても予想される結果がほぼ同じなら、麻生首相で選挙戦を戦い、麻生氏が敗戦の責任を取ったほうが、自民党としては回復しやすい。

しかし政治の世界では、一寸先は闇。これから何が起こるだろうか。