ウィキリークス

2010年12月26日

未だに是非の議論が続くウィキリークスによる米国公電の暴露。ウィキリークスは情報開示社会の先鞭なのか、それともインターネット上のテロ組織なのか、極端な意見も出ている。外交に密約や方便や建前と本音は必要(悪)なので、全てが白日の下に行われるのは無理だと考える。しかし政府に次々とウソを吐かれるのは嫌だし、この世の政府の中にはひどいことを企むのもあるから、ウィキリークスのような存在も必要なのかとも思える。どちらにしろ、秘密というのはやはり知りたいもの。

今回の場合、あくまでも印象だが、あまりに突飛な話はなかった。もし駐伊米大使がベルルスコーニ首相はイタリアの指導者としてカエサル以来の逸材などとでも公電を打っていたならば大問題だが、これまで明らかになった各国の指導者の評価は正確だった模様。つまり米国の外交官の目はかなりはっきりとしているようだ。いくら有能な指導者であっても、判断を下すときに要する情報が間違っていれば、適切な処置は取れない。もっとも、無能な指導者であれば、いくら流れてくる情報が正しくても、誤断を下すだろうが。

さて次にどのような情報が暴露されるだろうか。