#47

リッチモンド・パークのアカシカ

2026年10月8日【木】久しぶりに英国・ロンドンのリッチモンド・パークで半日ほどかけてアカシカの写真を撮った。

2013年から2018年にかけて、秋の初風が吹いた後、毎日日没が早くなってきていると実感する9月下旬そして10月、リッチモンド・パークで長時間過ごして鹿の写真を撮っていた。何日も。何千回とシャッターを切った。まだまだ先の話になるが、それらの写真もいずれ編集してこのサイトに載せようと思っている。2019年になってからなぜか行く回数が減って、新型コロナウイルスが猛威を振るった期間は、もっぱら近場のウィンブルドン・コモンで散歩をするようになって、リッチモンド・パークから遠ざかっていた。ここ数年はリッチモンド・パークで散歩したり、花の写真を撮ったりしていたが、鹿の写真を撮るために行くことはなかった。動物なのでどこにいるかわからない。探して、見つけて、追って、観察するのに、相当の時間・体力・気力・根気を要する。そして編集せずに撮り溜めた写真が多くなっているのも一因か。最近どうも鈍っているような気がしていたので、2026年10月8日、運動を兼ねて久しぶりに半日かけてリッチモンド・パークで鹿の写真を撮ろうと思い立った。

リッチモンド・パークにはアカシカとダマジカが生息しているが、今回の目当てはアカシカで、ダマジカを見ることはなかった。今は繁殖期にあたり、数頭のアカシカの牡鹿がそれぞれハーレムを形成している。他の牡鹿が近づいてくると威嚇して追い払う。

ハーレムを形成した立派な角を誇る大きな個体に、一対一の角突き合いでは敵わない。でも大勢で取り囲んで、機会を窺うことができるだろうか。かなりの数の牝鹿を囲っていた牡鹿を、数頭の牡鹿が遠巻きにしていた。一頭が近づくと、すぐに追い払われるが、その間隙を突いて他の牡鹿が牝鹿めがけて走っていた。ハーレムを形成していた牡鹿は、あっちにそしてこっちにと挑戦というか挑発してくる牡鹿をその都度追い払っていたが、ついに遠巻きにしていた一頭が、数頭の牝鹿をグループから引き離すことに成功していた。

夕暮れ時、鹿鳴くリッチモンド・パークを後にした。